ユキビデオ / YUKI

ユキビデオ / YUKI

発売日:2005・3・2
時間:43分









ユキのソロデビュー以降のシングルクリップ10曲と
それぞれのメイキングを収録。

奇跡的に素晴らしい映像ディレクターが集結した、秀作揃いの一枚。
次に出た「ユキビデオ2」とは比べるべくもありません。
この頃のユキは、音楽に関しても今よりも攻めていたように思います。

the end of shite / YUKI


01. the end of shite / YUKI

監督:小島淳二
発売日:2002・02・06

発売日:2005・03・02








小島淳二氏によるエロエロMV。
イスに座りセクシーなポーズを見せるユキの周りを
合成されたアニメの小人達が歩き回る。

このビデオは、広告批評 no.262の小島氏へのアンケートで、
これが私の作品だ、というものの一つに、選ばれていました。

メイキングで香盤表(スケジュール表)が映りますが、
それによると撮影は2002年1月8日、スタジオはイエロースタジオとのこと。

プリズム / YUKI


02. プリズム / YUKI
プランナー:多田琢(TUGBOAT)
監督:高田雅博
発売日:2002・03・06

発売日:2005・03・02








ドームで覆われた森の中で歌うユキと、見つめるペンギンちゃん。
一人の男が森の中で道に迷い、
ユキの仕掛けた様々な罠にかかり、ぼろぼろになっていく。

クレジットを見ると電通やら東北新社やら、
スーツの人たちが一杯絡んでいますね。
TUGBOATがミュージックビデオを手がけるというのも珍しい。
現場のスタッフの数もすごい。お金かかってます。

ちなみに、ユキのお相手の男性は、西島秀俊さん。




66db


03. 66db / YUKI

監督:生意気&掛川康典(teevee graphics)
発売日:2002・06・05

発売日:2005・03・02









粗い粒子感のある映像の中に、
光の跡や、無機的な記号、水面などが表れる。
夢の中を再現したような、感覚的な世界が続く。

この時期、妊娠中だったユキを気遣ったのであろう作品。
メイキングも映像が無駄に小さく、これは無許可撮影だからでしょうか。



スタンドアップ!シスター / YUKI

04. スタンドアップ!シスター
監督:野田凪
発売日:2002・11・20

ユキビデオ
発売日:2005・03・02









野田凪×YUKIの名作3部作の第一弾。
歌うユキから発せられる汗?よだれ?体液?あるいは・・・
とにかく液体状のものが花を咲かせ茂みとなり、丘になる。
最後は、様々な動物がアニメーションし、タイトルに変化する。

メイキングでは、あの偽タイムスライスの撮影風景も見れますよ。

センチメンタルジャーニー / YUKI

05. センチメンタルジャーニー
監督:野田凪
発売日:2002・11・20

ユキビデオ
発売日:2005・03・02









出ました!日本が誇る、野田凪氏による、
ミュージックビデオ史に残るといっても過言ではない一作。

立ち止まるユキの顔からカメラがズームバックすると、
同じ衣装を着た総勢90名を超える"偽ユキ"が、
カメラの連続撮影のように並び、動きの途中のポーズで静止している。
水たまりを飛び越え、祖母の死を見届け、着替えを済ます偽ユキ達の様子を
ワンカットで撮影。

野田さんはアイディアが素晴らしいのと、
撮影現場で、自信なさ気な所が素敵だと思います。
ただ3番目の子だけは、ちょっと違う気がします。

ネット情報によると、2003年2月号辺りのブレーンにて制作裏話が掲載されている模様です。


ちなみに、後に野田さんは、このアイディアをモチーフにし、
コカ・コーラの世界CMも手がけてます。


に、野田凪氏へのインタビューで、撮影の裏話、世界のトップクライアントの
CMを作るにあたる激務の様子が掲載されています。

・こちらのキャストは200人。
・ワンカット撮影ではなく、「マイロ」というモーションコントロールカメラを使用し、
 複数テイクから編集。


野田凪オフィシャルHPにて両方のビデオを公開してるので、
ユキからコーラへの進化具合を見比べてみましょう。


ハミングバード / YUKI

06. ハミングバード / YUKI

監督:野田凪
発売日:2003・03・19

ユキビデオ
発売日:2005・03・02








ユキと野田凪のミラクル第3段は、偽モノクロの世界。

セット、美術、アーティストなど、
映るもの全てがモノトーンに着色された中をカラーで撮影。
目を覚まし、朝ご飯を作りお出かけするユキをワンカットで追いかける。

野田凪氏の手がけるYUKIのビデオは、
”偽”が演出の核となっているようです。

”偽”タイムスライスのスタンドアップシスター。
”偽”連続写真のセンチメンタルジャーニー。
”偽”モノクロのハミングバード。

一つの演出を、別の方法でアナログ的に再現する。
それが何とも新鮮な世界を作り出しているのです。

それにしてもメイキングが36秒というのは短すぎです。
何か長く映せない事情があるのか、と勘ぐってしまいます。


ちなみに、このビデオの手法は、
ラフォーレのCMでも使われています。

Home Sweet Home / YUKI

07. Home Sweet Home / YUKI

監督:服部一成
発売日:2004・08・18

ユキビデオ
発売日:2005・03・02








宇宙空間に漂う、小惑星に立ち歌うユキ。
紙媒体を中心に活動するアートディレクター、服部一成氏が監督。
メイキングによると、撮影場所は黒澤フィルムスタジオ。

ハローグッバイ / YUKI

08. ハローグッバイ

監督:児玉裕一(Quickpop)
発売日:2004・11・10

ユキビデオ
発売日:05・03・02